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【mibot】ドア設計のちょっとマニアックな話

KGモーターズのぽこみちです。

今回はKGモーターズ開発製造を進めているミニマムモビリティロボット「mibot」の設計メンバーの笹川さんから共有してもらったドア設計のちょっとマニアックな話を書こうと思います。

普段は意識しない部分かもしれませんが、こんな思考で設計してるのか!というのを知ってもらえると嬉しいです。

乗降性について

車に乗り降りするときに、皆さん普段自分がどのようなドアの操作をして乗り込んでいるかイメージできますか。ドアの中間ストップまで開けて乗る人もいるでしょうし、乗りこめる幅までドアが開いたら片手でドアを保持しながら乗る人もいると思います。

メーカーごとに色々事情があるんで一概には言えませんが、基本は車ごとに設計者の狙いがあります。市場で自分が担当した車の使われ方を見て、お客様が狙い通りに使ってくれていると思わずニヤりとしてしまうわけです。

mibotの乗降性とドア設計の考え方

では、「mibotはどうなっているか?」というとドアを中間ストップ位置まで開けて車に乗り込んでもらえるような設定にしたいと思っています。

軽自動車規格の駐車場をベースに検討することにして、駐車場中央に車を止めてドアを開けて乗り込む(ドアを中間ストップまで開けた)際に、ドアが駐車場の枠からはみ出ないことが目標です。

ちなみに、小型車は車幅的にこういった狙いは難しいので、乗り込みに必要な幅はどの程度かをベンチマークして目標値を決めたりします。ドアがどれだけ開く、どこで止まるという内容は乗降性に関連するパラメータになってくるんですが、他にもいろんなパラメータを調整して車ごと乗降性が作り込まれています。

いかに違和感なく乗り込んでもらえるかってすごく難しい課題です。

ドアは良い意味であまり印象に残らず使ってもらえるくらいの感じが良い車なのかな、と最近思ったりします。

 

KGの社内ではチームメンバーがSlackでこういった気軽な情報共有をしてくれることもあるので、車に詳しくない僕としてはシンプルに学びになりますし、設計者の思考がわかることでより車を作ることの難しさと楽しさを知ることができます。

かなり不定期更新にはなると思いますが、このようなちょっとしたネタ記事もお楽しみに。

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