誰でもどこでも使えるモビリティを実現するために、登坂性能は重要なポイントの1つだと捉えています。
原付ミニカー規格は定格出力が0.6kWまでに制限されており、その中で急勾配を登れる登坂性能を実現するためには、さまざまな設計上の工夫や調整が必要になってきます。
現在、KGモーターズでは23%勾配でゼロ発進可能な登坂性能を目標にmibotを開発中です。
目標とする登坂性能達成のための工夫
十分な登坂性能を実現する為の設計上の工夫の一つとして、軽量化が挙げられます。mibotは、EPP(発泡ポリプロピレン)を外装や内装に使用しし、大幅な軽量化を実現しています。
また、モーター、インバーター、ギアボックスの最適な組み合わせやセッティングの調整が登坂性能を満たすのに重要とななります。
しかし、ただ登坂性能だけを考慮するのではなく、電費性能、最高速、加速等、他の動力性能とのバランスも重要です。定格0.6kW以下のモーターで十分な性能を達成するために、設計上のシミュレーションだけでなく、実際に複数のパターンのモーターやギアボックスを製作し試験をしております。
(ゆるぼ)
mibotは少々の坂でも登れるように開発を進めております。
日本全国の急登坂を教えてください。#mibot pic.twitter.com/JQyEbieOC6— ⭐︎くっすん⭐︎楠一成 KG Motors (@kussunokio) July 31, 2024
現在開発中のため正確な数値は発表できず、あくまでこのくらいの坂は登れるというイメージにはなってしまいますが、目標値である23%勾配のゼロ発進出来る登坂性能を達成できる見込みです。
KGモーターズは誰でも、どこでも使えるモビリティを実現する為に登坂性能を含め、さまざまな実車での試験を繰り返し、開発を進めています。