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いつもKGモーターズをご支援いただき、誠にありがとうございます。

2025年5月に予定しておりましたmibotのモニター企画について、実施を延期することを決定いたしました。

現時点では、モニター企画の実施時期は未定です。

楽しみにお待ちいただいていた皆さまには、心よりお詫び申し上げます。

本記事では、この決定に至った背景と理由、現在の開発状況、そして今後の対応について、順を追ってご説明いたします。

はじめに:モニター企画とは何か?

mibot開発において私たちは、ユーザーと共にプロダクトを育てるという思想のもと、量産前の段階で実際に試乗いただく「モニター企画(先行体験)」の仕組みを設けてきました。

このモニター企画は、2023年の東京オートサロンでmibotのコンセプトモデル(ミニマムモビリティ)を発表した際に募集をしたもので、累計で約5,800件のご応募をいただいています。

募集当初は「1万円の有料モニター(当選者のみ支払い)」として案内していましたが、2024年3月の動画で、費用は無料で実施する方針に変更したことを発表済みです。

これまで、モニター企画申込者の皆さまへのヒアリングなどを通じて、事業や開発に数多くのインサイトをいただいており、この場を借りて深く感謝申し上げます。

現在の開発状況

mibotの開発では、安全性・信頼性・量産性を段階的に高めていくために、以下の4段階の試作開発フェーズ(T0〜T3)を設けています。

試作車両 目的
T0 開発目標の設定と課題の洗い出し
T1 T0で抽出した課題の対策・安全性と基本機能の確認
T2 量産を見据えた仕様確定と量産同等レベルでの完成度実現
T3 実際の量産ラインを用いた最終確認と生産移行準備

現在のmibotは、T1フェーズの後期段階にあります。

このフェーズでは、操縦安定性や応力測定、ユーザビリティなどの、走行のための基本機能の検証を進めており、車両としては公道を走行できるレベルに達していて、すでに実際の公道走行も行っています。

衝突安全性については現在シミュレーション上での検証を繰り返しており、実機での衝突試験はT1最終完成後に試験場との調整の上、実施予定です。

なぜT1でのモニターを見送るのか?

T1で公道走行が可能な状態であるにもかかわらず、モニター実施を見送る決定に至ったのには、以下の理由があります。


理由①:T2では制御システムを作り直しているため、T1で得られるフィードバックを活かすことができない

現在開発を進めているT2では、T1とは別の制御システム(特にVCU=車両制御ユニット)を根本から新たに設計・開発しており、T1とはソフトウェアの構造そのものが異なります。

このため、「T1でフィードバックを得て、それをT2に反映させる」という考え方自体が成立せず、T1での試乗や使用感の評価は、T2以降の開発とは構造的に接続できないため、技術的に活かすことができません。

なお、この判断はT1の開発・検証を進める中で明らかになったものであり、モニター企画を立ち上げた当初は想定していませんでした。
開発を進める過程で制御システムの見直しが必要となり、結果としてT2では構造的にまったく異なるシステムへ移行することが決定されたため、今回の判断に至っています。


理由②:モニターの本来の目的と合致しなくなったため

モニターの主目的は、UIや操作感、ソフトウェア面の使用感に関するフィードバック取得です。

T1とT2以降ではUI設計やソフト構成が異なるため、T1で評価しても、実際に届けるプロダクトの改善に直結しないという判断となりました。


理由③:限られた開発リソースの中でT2開発を優先すべきため

T1でのモニター実施に向けた仕上げ・サポート対応には一定の工数が発生します。

しかし、現在はT2~T3といった最終フェーズに進んでおり、開発体制をT2に集中する必要があると判断しました。

今後の対応について

  • T2以降でのモニター実施、もしくは別のユーザー体験提供方法を現在検討中です。
  • モニターにご応募いただいた方々に対して、何らかの形で還元・接点の機会をご提供できるよう調整を進めております。

詳細が決まり次第、あらためて公式にご案内いたします。

量産スケジュール・安全性への影響について

  • 今回の判断は、量産スケジュールや車両の安全性検証に影響しません。
  • 車体の構造・走行安全性に関しては、予定通り評価が進んでおり、T1での公道走行実績も蓄積されています。
  • UIや操作面のソフトウェアは、OTA(無線アップデート)により、量産後も継続的に改善可能です。

最後に

モニターに期待してくださった皆さまには、計画の変更となったことを深くお詫び申し上げます。

一方で、モニターの「目的」や「活かし方」が成立しない状況で無理に実施することは、かえって不誠実になると私たちは判断しました。

今後は、より実効性の高い方法で、皆さまとmibotをつなぐ機会をご用意できるよう引き続き努力してまいります。

引き続き、KGモーターズをよろしくお願いいたします。

◼︎CEOによる説明動画はこちら
【ご報告】量産にリソースを集中させるため、モニター企画は延期させてください。

5月28日(水)〜6月3日(火)、東京ミッドタウン・ガレリア内「ISETAN SALONE」にて開催されるポップアップイベント「DON’T YOU KNOW? HIROSHIMA COLORS」に、1人乗り電気自動車 mibot(ミボット) を展示します。

DON’T YOU KNOW展示イベント

今回は「広島の色」をテーマに、世界で注目される広島のものづくりが集結。mibotも、東広島発のモビリティスタートアップとして参加させていただきます。

DON’T YOU KNOW展示イベント

本展示は基本的に「展示のみ」ですが、案内スタッフが在席している時間帯には、運転席にお座りいただくことも可能です。

運転席のご案内は、一部の「イベント主催スタッフ」のみが対応しております。
会場内には複数のスタッフがおりますが、他のスタッフにお声がけいただいた場合も、主催スタッフに取り次がれる形となっております。
そのため、はじめから下記写真の主催スタッフにお声がけいただくとスムーズです。

※KGモーターズのスタッフは会場に常駐しておりません。あらかじめご了承ください。

DON’T YOU KNOW展示イベント

mibotポストカード

また、上画像のmibotオリジナルポストカード配布もございます。

ぜひともお立ち寄りください!

KGモーターズは「小型モビリティロボットで持続可能な移動を実現する」をコーポレートミッションに掲げるスタートアップ企業。一人乗りの小型EV「mibot」を開発中で、2025年版 日経クロストレンドの「未来の市場を作る100社」に選出された。第5回 蔦屋家電+大賞で3 位を受賞。また昨秋、東京と広島を優先エリアに予約受付を開始した際には、約1カ月で1000台を超す申込があるなど、注目を集めている。

DON’T YOU KNOW? HIROSHIMA COLORS案内ページより

【展示イベント詳細】

  • 期間:2025年5月28日(水) – 6月3日(火)
  • 時間:11:00 – 20:00
  • 場所:ISETAN SALONE 東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウンガレリア 1F
  • イベント詳細ページ:DON’T YOU KNOW? HIROSHIMA COLORS

 

mibotについて

mibotについて

mibotは、1人乗りの小型電気自動車で、持続可能な移動を実現するために生まれました。誰もが楽しく、安全で快適に、手頃な価格で自由に移動できる世界を実現し、「今日より明日が良くなる未来」を創ります。KGモーターズは、持続可能な移動を我慢して達成するのではなく、ワクワクして楽しみながら達成することを目指しています。

mibotの特徴

mibot寸法

  • デザイン:レトロでどこか懐かしいデザインと、前後対称の近未来的なスタイルが特徴です。
  • 安全性:小型で軽量ボディながら、独自の技術で高い安全基準を確保しています。
  • 快適性:ドア・エアコン付きで快適に利用できます。
  • 経済性:維持コストが低く、日常の移動が経済的に負担なく楽しめます。
  • 環境性能:小型で軽量のため、エネルギー効率が高く環境に優しいモビリティです。

mibotの諸元表

KGモーターズは、自社開発中の小型モビリティ「mibot」に、ミツバ社製の駆動用モーターを採用することを決定しました。

ミツバは、モーターと制御技術に強みを持ち、多様化するライフスタイルに対応した製品を提供しているモビリティ部品メーカーです。今後は、モーターの搭載にとどまらず、ミツバの試験設備の活用や、mibotに最適化されたシステム開発に向けた技術連携も進めてまいります。

私たちは、誰もが自由に移動できる社会の実現を目指して、mibotの量産に向けた開発を加速していきます。

※本件は、当社パートナーである神鋼商事の協力により実現しました。

優先エリア修正

予約開始当初より、2025年度製造分の300台につきましては、広島県および東京都を優先エリアとして、同エリアのお客様への配送を予定しておりました。

おかげさまで多くのご予約をいただき、優先エリア300台分の予約受付を終了させていただく運びとなりました。今後、広島県および東京都にお住まいのお客様も、2026年度以降製造予定のmibotのご案内となります。

なお、2026年度生産分の3,000台の具体的な納車時期につきましては、現在配送スキームなどを構築中のため、現時点ではお答えすることができません。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

KGモーターズ株式会社(代表取締役CEO:楠一成、以下「KGモーターズ」)が開発中の小型モビリティロボット『mibot』が、第5回「蔦屋家電+ 大賞」3位入賞となりましたのでお知らせいたします。

蔦屋家電+大賞とは

「蔦屋家電+ 大賞」は審査員が選ぶのではなく、AIによる画像解析という客観的なデータをもとに、ご来店いただいたお客様が興味を持ち、立ち止まり、体験してくださった機会の多さで決まります。

対象プロダクト:2024年1月2日~2024年12月31日の期間中、蔦屋家電+で最低30日以上の展示を行ったプロダクト108点

対象プロダクト一覧:https://store.tsite.jp/tsutayaelectricsplus-futako/news/shop/37912-1445051222.html

選出方法:AIによる画像解析により、 滞在時間と体験人数の1日平均を算出、さらに体験人数に占める接客コメント(来店者のプロダクトに対するコメント)の割合を算出し“来店客の注目度”を定量化。来店客の注目を最も集めた上位20プロダクトを、ランキング形式で発表、1位を「グランプリ」、2~20位を「入賞」とする。

昨年の展示と開発状況

mibotは2024年7月10日〜8月31日の期間、蔦屋家電+にて車両展示を実施しました。展示期間中の8月23日には購入予約の受付を開始し、受付開始から約1ヶ月間で1,000台を超える予約数を獲得しています。2024年末には、東広島市に組立工場「MCF(Mibot Core Factory)」を開設し、本社所在地として登録。2025年秋の量産開始を目指し、着実に準備を進めています。

今回の展示について

このたび「蔦屋家電+ 大賞」の入賞プロダクトとして、2025年1月20日(月)〜2月14日(金)の期間、二子玉川 蔦屋家電にてmibotの実車を展示いたします。今回展示する車両は、昨年展示した試作車両(T0.5)と同じモデルで、新しい試作車両(T1)ではありませんが、デザインやサイズ感は変わりません。実際のmibotの姿をご覧いただける貴重な機会ですので、ぜひこの機会にお越しください。

なお今回の展示場所は前回とは異なり、蔦屋家電+前のステージとなります(店舗入口からエスカレーター登った2F)。また店舗の安全管理上、シートに座っての乗車体験等はできません。他展示プロダクト同様、お手を触れませんようにご注意ください。

 

第5回「蔦屋家電+ 大賞」プロダクト展示

日程:2025年1月20日(月)~2月13日(木) 10:00~20:00

問い合わせ:TEL 03-5491-8550(蔦屋家電+)

https://store.tsite.jp/tsutayaelectricsplus-futako/news/shop/44646-1649281218.html

KGモーターズCEOの楠一成(くっすん)と取締役の横山文洋(わいざん)が、自社開発のオリジナル小型モビリティ「mibot」の法人向け展開について公式YouTubeチャンネルで語った。本記事は、その対談を抜粋し、開発背景や導入戦略などをまとめたものである。

参考動画:【相談】mibotの事業利用ニーズについて

 

わいざん:今回は、我々KGモーターズが開発している小型モビリティ『mibot』について、これまで個人向け(BtoC)に予約を取っている状況を振り返りつつ、いよいよ法人向け(BtoB)へ本格的に取り組んでいく準備を始めたという話をしたいと思います。

mibotは決して“個人だけの乗り物”に留めたいわけではなく、法人利用も含めて“世の中の当たり前”にしていきたい。そのためにも、ここからはBtoBの市場にもしっかり受け入れられる小型モビリティを目指して動き出します。まずは全体のマーケット状況を整理しておきたいので、こちらの資料をご覧ください。

小型モビリティ市場予測について

矢野経済研究所調べ 国内販売台数ベース・Aggressive予想を採用
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3471

わいざん:これは、mibotが分類される次世代モビリティ(電動トライク、電動ミニカー、超小型モビリティ)の国内新車販売台数予測です。2030年のアグレッシブ予測で4万9,500台という数字が出ています。2024年ごろの台数と比べると50倍近い伸びになる、という見方ですね。

ただ、普通の自動車の市場と比べると、まだまだ小さい。ちなみに2030年の予測台数の大部分はBtoB需要、つまり環境対策などの観点から企業が導入するのが中心といわれています。

くっすん:中小企業でもCO2排出量を計算して提出しなきゃいけない時代なので、大きい車を使うほど排出量が多くなるし、そこを考えると小型モビリティに目が向かうのは自然な流れでしょうね。

ただ…2年前まではもっとアグレッシブな市場予測になってませんでしたか?

わいざん:そうなんです。実は2年前は10万台と言われていたのに、半分に減ってます。これはEV全体の世界的な伸び悩みも影響していると思います。ただ、僕らのmibotは“EVが伸び悩むから厳しい”という流れには当てはまらない部分が大きいと思うんですがその辺りどうですか?

くっすん:当てはまらないと思います。EVへの逆風は主に「大容量バッテリーによる高コスト」「充電インフラの不足」「製造や廃棄に伴う環境負荷」などの問題が絡んでいると考えています。一方、mibotはバッテリーが小さく車体も軽いので、製造時や走行時のエネルギー消費やCO2排出を抑えやすい。また、後続距離を割り切って近距離で使う想定なので、充電インフラへの依存度も低い。結果、大型EVが抱える課題からは比較的自由なんです。

EV全体の流れと小型モビリティの立ち位置

EVが“必ずしも”エコでない理由

くっすん:EVは走行中こそ排出が少ないけれど、製造時や廃棄時のCO2排出、さらに電気を作る発電方法によっては、ガソリン車と比較して必ずしも優位とは言い難い。日本は火力発電への依存度が高いですし、EVとしてのメリットをトータルで測ると、思ったほど環境負荷が減らない可能性があるわけです。

ただし、バッテリー技術は進歩し続けてますし、今後さらにクリーンエネルギー化が進めば、EVは不可逆的に普及していく流れにあるのは間違いない。踊り場だと言われながらも、EV化そのものが止まるわけではないということですね。

mibotが“今の最適解”と言われる背景

わいざん:一方で僕らのmibotは航続距離を割り切った小型モビリティなので、バッテリーが小さい。結果として車両が軽くエネルギー効率が非常に良い。大容量バッテリーを積まなくて済む分、そもそもの製造時のCO2排出量も少なくできる。だから『現状ではこういう小型モビリティこそが最適解だ』という意見も多いんです。

くっすん:そうですね。mibotで“広島から東京まで長距離移動したい”となると不便だけれど、“近所のちょい乗りに使いたい”という人にとっては最適解の1つになる。EVに航続距離とバッテリー大型化のジレンマがある今こそ、mibotのような割り切りが活きると思います。

わいざん:EVであること以上に小型であることが重要なポジションなわけですね。

BtoC先行の理由とBtoBへの展望

わいざん:前述した通り市場の予測では法人需要(BtoB)の方が大きいとされていますが、僕らはあえてBtoCを先行しました。もちろん法人需要が顕在化していることは当初から認識していたものの、2年前はまだコンセプトモデルを発表した段階で、実績ゼロのスタートアップ製品を企業が導入するのはリスクが高いととられてしまう。そこでまずはBtoCで実績と信頼を積み上げ、その後BtoBを本格化しようと考えたのです。

また、KGモーターズにはYouTubeを中心とした発信力があり、個人ユーザーと直接つながりやすいという強みがあります。そこでまずは“個人向けにワクワクする乗り物”としてmibotを広め、しっかり実績を築いたうえで、法人利用の開拓を本格的に進めるという二段構えの戦略を取ることにしたんです。

くっすん:大手のように潤沢なリソースがあれば、BtoBとBtoCの両方を同時に進める選択肢もあったでしょうが、スタートアップである自分たちの武器はYouTubeや個人ユーザーとの直接接点。そのため、まずBtoCでしっかり結果を出してからBtoBへ行く、という流れはセオリーこそ外れているかもしれないけれども、確実に手応えがある戦略だと思います。

わいざん:これからBtoBを本格化するにあたって、個人向けで築いた“乗りたくなるワクワクする小型モビリティ”というブランディングを損なわずに、法人でもしっかり使ってもらえるようにしたい。そこでくっすんの考える“法人でmibotを使うメリット”や“理想の使われ方”を教えてもらいたいんです。

法人ユースケースと“仕事車”としての魅力

法人向け導入で期待できるメリット

くっすん:企業活動で事業を拡大する際、“駐車場の台数”がネックになるケースは少なくありません。大規模な工場や介護施設でも、従業員用の駐車場が限られている場合は多い。ところが、小型モビリティであれば普通車1台分のスペースに複数台を停められる。

例えばデイサービスでは、軽自動車を営業車にしていると台数に限りが出ますが、mibotのような小型モビリティなら駐車スペースもコストも抑えつつ、車両を増やして事業を拡大しやすいですよね。

わいざん:銀行の渉外担当や営業車に使えるなど、シーンは本当に多岐にわたりますよね。最近は「バイクで営業させるのは心配」という親御さんの声から、二輪車よりも安全性の高い四輪を求めている企業もある。そこにmibotがフィットする可能性は大いにあると思います。

くっすん:デリバリーに関しても、個人商店がお弁当を届けるときに自家用車でお金を受け取るのは法的に難しい。でも、mibotのように原付二種扱いの小型モビリティならそのハードルをクリアできる。配送モデルを拡大していける事業者は多いと思います。

仕事車と個人需要と両立

わいざん:ユースケースは無限にある。ただ、僕としては“仕事車であること”と“個人で乗りたくなる”を両立させたいんです。例えばハイエースやプロボックス、ジムニーだって、もとは仕事車としての機能性が高いモデルなのに、個人が趣味やファッションとしてかっこいいと思って乗っている。mibotもそういう方向でいきたい。このあたり、どういうイメージでいくのか、くっすんはどう考えていますか?

くっすん:たとえば欧州車を好んで乗る層って、国産車とは違うデザインや雰囲気を“自分のアイデンティティの表現”として選んでいる。mibotも単にコストやスペースの問題で選ぶのではなく、“これで仕事すると楽しいし、ブランドイメージにも合う”という感覚で選ばれると理想です。いずれ普及が進んでいけばコスト面だけで導入する企業も増えるでしょうが、“好きだからこそ乗りたい”という価値を大事にしたいですね。

わいざん:最終的には“mibotに乗っているとおしゃれ”とか“あそこの会社はmibotを営業車に使っていてセンスがいい”という企業ブランディングにつながっていくような。そこまでいけたら、小型モビリティ市場自体も一気に広がっていくと思います。

今後の方針:法人向けニーズ調査と案内

わいざん:というわけで、事業の第1フェーズとしては、個人向けの発信や予約受付は一定の結果を出してきて、一段落しつつあります。ここからは“第2フェーズ”として、法人利用の需要開拓に力を入れていきたい。とはいえ、個人の方にも引き続きワクワクし続けてほしいので、極端にBtoB偏重になるわけではありません。あくまで“mibotを当たり前にする”という目標のもと、BtoCとBtoBの両方をしっかりと進めていきたいと思います。

そこで、まずは法人ニーズの調査を行います。現時点でも問い合わせは頂いているのですが、より具体的にどういった利用用途なのか、どんな規模感で導入を検討しているのかを把握したい。スタートアップなのでリソースは限られていますが、しっかりターゲットを絞りつつ、広げていきたいです。

法人向けニーズ調査のためのアンケートを行いますので、興味がある企業様にはぜひご協力いただきたい。その登録をいただいた方々から優先的に、今後のBtoB受付の情報を共有していこうと考えています。

くっすん:待っています!

わいざん:ありがとうございます。“個人でも企業でも、乗りたい!と思える小型モビリティ”を目指して開発・発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。

【法人事前登録アンケート】
法人事前登録アンケートに回答する

現在、mibotの法人申し込みに向けた事前登録を受け付けております。 事前登録には、mibotの法人利用に関するニーズ調査アンケートへのご回答が必要です。こちらのアンケートにご協力いただいた方には、正式な申し込み方法が決まり次第、優先的にご案内させていただきます。

大晦日に実施したライブ配信では、試作車両の開発状況や最終仕様に関する重要な情報を発表いたしました。本記事では、当日の配信をご覧いただけなかった皆様にもその内容をご理解いただけるよう、発表の要点を整理し、詳細をまとめたレポートをお届けいたします。

ライブ配信の内容を改めてご覧になりたい方は、以下のリンクよりアーカイブをご視聴いただけます。ぜひ併せてご活用ください。

【大晦日LIVE】mibotの最終仕様をついに発表!ほか、最新情報もあるよ!

試作車両の定義と開発状況について

最初に、試作車両の定義と開発状況について説明がありました。

試作車両の定義

KGモーターズでは、試作車両を4段階のステップに分けて定義しています。最初のステップであるT0車両は、「量産仕様の目標値を決定するために製作された車両」として、各種実験や評価を通じて目標値の設定に用いられます。この目標を踏まえ、次のT1車両では基準を達成するための設計が行われ、設定された目標値のクリアを目指します。

T1車両の完成と動的評価の完了をもって、最終仕様を発表する流れとなります。

開発状況について

当初、T1は基本的な動作確認を主目的とした設計でしたが、計画変更により、T1の段階で量産車両に必要な要件を先行して反映する方針へと切り替えました。この方針変更により、ボディ設計や組み立て性の改善など、多くの追加作業が発生し、T1の開発は計画より遅延する結果となりました。

ただし、これらの作業はT2以降に予定されていた内容を前倒ししたものであり、全体の開発スケジュールには影響を与えていません。


最終的にT1車両は完成し、現時点での仕様を発表できる段階には到達しましたが、開発の遅れにより、十分な実験評価を行う時間が限られました。このため、さらなる調整や改良を加えたうえで、年明け以降も評価実験を継続する方針を取っています。

特に、街乗りでの航続距離テストや登坂のイメージ動画は、多くの方に期待をいただいていることを承知しています。しかし、これらのコンテンツについては、さらなる改良後に改めて撮影し、より高いパフォーマンスをお見せする計画です。このため、今回の公開を見送らざるを得ないことをお詫び申し上げます。

今回発表する仕様は、現時点で確実に達成できる数値に基づいています。この前提のもと、最終仕様の発表を進めてまいりますので、どうかご理解ください。

最終仕様発表

前述した前提を踏まえ、今回発表されたT1の最終仕様は、以下の通りです。

  • 航続距離:30km/hの定地走行テスト値で100km以上を保証(さらに改善の余地あり)
  • 登坂性能:23%の急勾配でのゼロ発進を確認
  • 充電時間:AC100V電源で約5時間

今回発表した仕様は、これまで公開されていたスペックと大きく変わらないように見えるかもしれません。しかし、これまではT0車両で性能を確認した段階にとどまり、それが量産仕様の設計で安定して再現できるかは保証されていませんでした。

量産プロセスが織り込まれたT1車両で実験を行った結果、これらの性能が確実に達成可能であることを実証しました。これにより、単なる目標値ではなく、量産可能な仕様としての信頼性を確認できた点が大きな進展です。

引き続き、さらなる性能向上を目指して改良を重ねてまいります。今後の進捗にどうぞご期待ください。

値上げについて

値上げの見送り

当初予定していた2025年1月1日からの値上げは、街乗りでの航続距離テストや登坂のイメージ動画などのコンテンツがまだ公開できていないことを踏まえ、見送ることとしました。進捗が遅れていることについてお詫び申し上げますが、予約をご検討中の皆さまには、検討期間が延長される形となり、不利益が生じることはありません。

mibotの価格については、市況に応じた柔軟な価格調整を行うダイナミックプライシング方式を採用しています。初回の価格変更については「値上げ」としてわかりやすく告知を行いますが、それ以降の価格変動は予告なく実施される場合がありますので、予めご了承ください。

なお、納車の2カ月前に本契約のご案内を行い、その時点で予約時の価格を基準として残金の請求をさせていただきます。引き続き透明性の高い運用に努めてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

マイページについて

現在のマイページは、2025年4月の完成を目指して新しいマイページへとアップデートされる予定です。現在ご予約いただいているお客様には、移行に必要な情報や手続きについて2025年1月中旬以降に順次ご案内いたします。

また、2024年3月・4月の先行予約にご参加いただいたお客様においては、マイページの開設が遅れておりましたが、新しいマイページへの移行タイミングで一斉に対応させていただきます。ご不便をおかけしておりますが、完成まで今しばらくお待ちいただけますようお願いいたします。

試乗会&モニタースケジュール

モニタースケジュール

2024年12月に開始予定だったモニター企画は、T1車両開発の遅れにより、2025年4月へと延期することとなりました。

なお、以前からご案内の通り、モニター企画はユースケースの検証やソフトウェアのアップデートを目的として実施するものであり、安全性や耐久性の検証を目的としたものではありません。
モニター企画は、安全性や耐久性の検証を終えた車両で実施しますので、もうしばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。

試乗会スケジュール

当初2024年10月に予定していた試乗は、T1車両開発の遅れにより、2025年7月に延期することとなりました。

試乗は予約促進を目的として計画していましたが、現状では試乗なしでも予約が順調に増加しています。そのため、2025年7月以降の試乗は予約者限定で実施する方針に変更いたしました。試乗がないと予約を検討しづらいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは予約者の皆様に確実に本申し込みへ進んでいただくことを優先しております。

将来的には、2026年以降を目途に試乗の対象を広げ、より多くの方に実車をご体感いただける機会を提供する計画です。ただし、現時点ではリソースに限りがあるため、初期段階から広範囲に展開することが難しい点について、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

量産スケジュール

量産についてはスケジュールの変更はなく、2025年10月のラインオフを目指して進めています。前述の通り、T1車両の遅れはT2で予定していた量産要件を先行して反映したことによるものであり、全体のスケジュールに影響を与えることはありません。

新カラー発表

最後に、新カラーとしてアイボリーが発表されました。これにより、現時点でのmibotのカラーラインアップは、ホワイト、イエロー、ブルー、グレー、アイボリーの5色となります。

今後、予約台数の増加に応じて、新色の追加も検討してまいります。カラーの選択は納車の約2カ月前を目安に本申し込みの際にご案内しますので、そのタイミングでお選びいただけます。

最後に

今回のライブ配信では、試作車両の進捗や量産に向けた計画、新カラーの発表など、多岐にわたる最新情報をお届けしました。T1車両の開発遅れにより一部予定が変更となった点もありますが、量産スケジュールは順調に進行しており、引き続きお約束した目標達成に向けて全力で取り組んでいます。

これからも、皆様からの期待に応えられる製品とサービスを提供するべく努力してまいります。今後の進捗や新たな情報は随時お知らせいたしますので、引き続きmibotの成長を見守っていただければ幸いです。

今年1年KGモーターズを応援いただき、誠にありがとうございました。これからも応援のほどよろしくお願い申し上げます。

mibotの予約受付はこれまで個人のお客様向けに対応しておりましたが、多くの法人様からも購入希望のお問い合わせをいただいております。

法人様向けの受付体制を現在構築中ですが、正式な受付開始に先立ち、法人でのご購入を検討されている方を対象に「事前アンケート」を実施することとなりました。

このアンケートでいただいたご意見は、法人でのmibot活用に関するニーズを把握し、より良いサービスをご提供するための貴重な参考とさせていただきます。法人導入をご検討中の方は、ぜひアンケートへのご協力をお願いいたします。

また、アンケートにご回答いただいた方には、法人受付が開始され次第、優先的にご案内させていただきます。

法人でのmibot導入をご検討の方はこちらからアンケートにご回答ください。

法人向け事前アンケートに回答する

参考:mibotの法人向け導入に関する具体的な活用シーン
■mibot法人受付、いよいよスタート!小型モビリティの事業用ニーズとは?

 

KGモーターズ株式会社(代表取締役CEO:楠一成、以下「KGモーターズ」)がデジタル・メディア『日経クロストレンド』の12月2日掲載企画「未来の市場をつくる100社」に選出されました。

日経クロスメディアの「未来の市場をつくる100社」は、複数のVC(ベンチャーキャピタル)をはじめとした各界識者への取材や『日経トレンディ』(2024年11月号)の特集「スタートアップ大賞2024」の登場企業を含めて企業をリストアップ。その中でも「新しい市場(新規性)」「売れる(成長期待)」「生活の変化(社会インパクト)」という3つの視点で日経クロストレンド編集部が評価し、新時代を切り開き、2025年に飛躍が期待できる企業として選出されたものです。

KGモーターズを含め、今回取り上げられた100社は「コマース(8社)」「マーケティングDX(12社)」「エンタメ・アート(18社)」「SDGs・ESG(11社)」「コミュニケーション(10社)」「健康・ウェルビーイング(6社)」「フードテック(8社)」「シニア(6社)」「生活・金融(14社)」「旅行・インバウンド(7社)」という10分野の企業となっています。記事の詳しい内容は下記リンクよりご参照ください。

日経クロストレンド「未来の市場をつくる100社」https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/01089/00001/

小型モビリティロボット「mibot」開発プロジェクトと追う独自メディア【KGマガジン】。今回は広島・呉で行われた市街地での試走テストの様子を密着レポート。街中を実際に走りながら、mibotの魅力を伝えるプロモーション動画を撮影するのが目的だったはずなのに、気づけば幼少時代の思い出話から、来訪の際にはぜひお立ち寄り頂きたいイチオシの絶品カレーまで生まれ育った故郷を案内するドライブ旅行に。寄り道だらけの珍道中をお楽しみあれ!

mibot開発の原点である極細急坂
若き日のくっすん少年が登った「大人への階段」

開発プロジェクトを注意深く見守ってくれている人にとっては、お馴染みのエピソードではあるが、mibotの原点はKGモーターズ代表、楠一成(くっすん)が幼少期に体験した光景にある。

「軽自動車でもすれ違うのがひと苦労な路地。路肩にタイヤを半分落としながら急な坂道を登っていく光景を見て、子どもながらにもこの街には大き過ぎると思った(本人談)」。話を聞きながら、その光景を思い浮かべてみるものの、状況は理解できても狭い路地裏と急な坂道を目の当たりにしたことがない自分にとっては、本心から共感できるわけではなかった。もちろん、くっすんという男が嘘をつけず、上手に話を“盛る”ことができるほど器用でもないことも知っている。ただ実体験の有無が小型モビリティロボットに対する熱量の差を生むのだとしたら、くっすんの原体験を辿り、実際にmibotで走るという試走に同行できるのは願ってもいない機会だった。

くっすんの地元、広島県呉市。言わずと知れた海軍の街。山の斜面に建つ、大正〜昭和期の歴史的な町並みとともに、そこから港を見下ろす構図の写真や映像は見慣れたものであり、坂が多い地形ということも知識としては備えていたつもりである。ただ実際に現地を訪れて目の当たりにしてみると、その道幅の狭さには驚いた。

くっすんが案内してくれた「両城七曲がり」というつづら折りの坂道は、観光名所にも数えられるスポットだがその急傾斜地に住宅を構える地元住民にとっては欠かせない生活道路でもある。mibotでの走行動画を撮影中にも多くのクルマが行き交うが、その多くは軽自動車で確かにすれ違うにも神経を使う道幅だった。余談だが「両城七曲がり」とはいうものの、7回のカーブはない。ただ旧道ルートに全長約2.5m×全幅約1.1mのmibotよりも大きいサイズのクルマで乗り入れた場合には切り返し必須なコーナーがあるので、“七曲り”も決して間違いとは言い切れない。

両城七曲がりだけでも、くっすんの原体験に触れたといえるのだが本当の意味での思い出の地は坂を登った上にある。両城七曲りを登った先にある両城中学校がくっすんの母校。これまた余談だが、くっすんの実家は坂の下にあり、小学校は実家のすぐ近く。進学とともに坂の上にある両城中学校に登校することになり、くっすん少年は文字通り「大人への階段」を毎日登っていたのである。

話を戻して、くっすんの原体験。中学時代のエピソードである。放課後、校舎裏手の道端で友人とお喋りしていると1台の軽自動車が坂道を登ってくる。その道は前述の両城七曲がりよりもさらに狭い。初めて訪れた人なら間違いなく、クルマは通れない歩行者用通路と思うほどの道幅。その道を登ってくる軽自動車にくっすん少年は「ここ通るの!?」と衝撃を受ける。通りたいわけではないが、生活に支障が出るから極細坂道も通ざるを得ないのである。「もっと小さな乗り物があればいいのに…」、くっすん少年がそう思うのも当然である。

そんな呉の極細道路での走行風景はユーチューブで公開中なので、ぜひあわせてご視聴を。

【KG Motors】くっすんガレージ モーターズ 『この道いける?mibotの原点、呉を走ってみた』

海自カレーよりもお気に入り。呉観光情報
くっすんイチオシ「ステーキカレー」は本当に旨い

狭い道路と急な坂道を走るmibotの姿を撮影し、くっすんの小型モビリティに対する思いと、mibotが活躍するシチュエーションを目の当たりにしたことで、ひと仕事終えた満足感を得たところで、昼食タイムを迎えたKGマガジン取材チーム。呉といえば軍港の街として海自カレーが名物のひとつに数えられている。すでに口の中がカレーに染まっていた腹ペコ集団を引き連れて、くっすんが案内してくれたのが呉市中通にある『カリーレストラン 木木(もくもく)』。

平日の昼少し前という絶好のタイミングで店を訪れたことで、数量限定の名物ステーキカレーにありつけるという幸運にも恵まれた。地元出身のくっすんがイチオシするだけあって、観光地メニュー的な派手さはないが旨い。シンプルに旨い。海上自衛隊呉基地所属の艦艇では毎週金曜日の昼食がカレーと決まっているそうだが、木木(もくもく)のカレーなら毎日でもいいな、でも逆に曜日感覚わかんなくなっちゃうなぁと海自カレーにまつわるウンチクに触れながら堪能したのである。

お腹も満たしたところで、次なる訪問先はこれまた呉を代表するスポット、『てつのくじら館』。退役した潜水艦あきしおの巨体が目を引く史料館の前を走り抜ける動画は、全長76.2mとmibotのコンパクトなボディの対比が印象的なワンシーンとなった。その様子もmibotの公式SNSで動画配信されているので、ご覧頂きたい。

ここでくっすんの地元、呉は離れて別のロケ地へと移動したのだがmibot開発思想の原点で狭い路地や急な坂道など日常生活での利便性を体感できたのが収穫。それと同時にグルメの名店や名所巡りにも街中を動き回れるmibotの機敏さに観光ツールとしても大きな可能性を感じた。例えば広島駅に配置されシェアサービスとして利用できたなら、呉まで片道約25km。航続距離100kmのmibotなら呉の名所を巡っても余裕を持って広島駅まで戻れるはず。そして見知らぬ道でも通り抜けられる小さな車体はなんとも心強く頼もしい。

大正〜昭和初期に建てられた歴史的建造物も数多く多く残る呉の町並み。つづら折りの坂道を登った上から斜面住宅地の光景を見下ろす両城七曲がりは呉の町並み観光スポットだが同時に住人にとっては日々の暮らしに欠かせない生活道路でもある。

坂の上に建つ両城中学校(写真は裏門)がくっすんの母校。校舎裏の墓地を抜けて海岸通りまで降りる道路(というか、ほぼ通路)を走れるコンパクトな乗り物の必要性を感じたのが原点。そんな原体験の故郷をmibotで走り、いっときの達成感に浸るくっすんだった。

海自カレーが名物グルメの呉でくっすんのイチオシは「木木(もくもく)」。地元民に愛される老舗カレーレストランでのオススメはステーキ肉がそのまま入った「ビーフステーキカレー」。呉を訪れた際にはぜひ一度、ご賞味あれ。

取材・編集担当/野本和磨(nomo.chant.)

元「デイトナ」副編集長。デイトナ誌面でKGモーターズの前身“くっすんガレージ”の活動を紹介してきた経験を元に「mibot」開発プロジェクトを紹介する案内役。編集部時代から取材や撮影で全国各地へ赴くことは多く、何度も訪れているうちに“ここが私のアナザースカイ”的な思い入れを抱く土地も生まれてくる。すでに広島もそのうちの一つに数えられているのだが、呉はまだまだ回れていないスポットが多い。次来たときには「てつのくじら館」も「大和ミュージアム」もしっかり見てみたい。