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mibot法人受付、いよいよスタート!小型モビリティの事業用ニーズとは?

KGモーターズCEOの楠一成(くっすん)と取締役の横山文洋(わいざん)が、自社開発のオリジナル小型モビリティ「mibot」の法人向け展開について公式YouTubeチャンネルで語った。本記事は、その対談を抜粋し、開発背景や導入戦略などをまとめたものである。

参考動画:【相談】mibotの事業利用ニーズについて

 

わいざん:今回は、我々KGモーターズが開発している小型モビリティ『mibot』について、これまで個人向け(BtoC)に予約を取っている状況を振り返りつつ、いよいよ法人向け(BtoB)へ本格的に取り組んでいく準備を始めたという話をしたいと思います。

mibotは決して“個人だけの乗り物”に留めたいわけではなく、法人利用も含めて“世の中の当たり前”にしていきたい。そのためにも、ここからはBtoBの市場にもしっかり受け入れられる小型モビリティを目指して動き出します。まずは全体のマーケット状況を整理しておきたいので、こちらの資料をご覧ください。

小型モビリティ市場予測について

矢野経済研究所調べ 国内販売台数ベース・Aggressive予想を採用
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3471

わいざん:これは、mibotが分類される次世代モビリティ(電動トライク、電動ミニカー、超小型モビリティ)の国内新車販売台数予測です。2030年のアグレッシブ予測で4万9,500台という数字が出ています。2024年ごろの台数と比べると50倍近い伸びになる、という見方ですね。

ただ、普通の自動車の市場と比べると、まだまだ小さい。ちなみに2030年の予測台数の大部分はBtoB需要、つまり環境対策などの観点から企業が導入するのが中心といわれています。

くっすん:中小企業でもCO2排出量を計算して提出しなきゃいけない時代なので、大きい車を使うほど排出量が多くなるし、そこを考えると小型モビリティに目が向かうのは自然な流れでしょうね。

ただ…2年前まではもっとアグレッシブな市場予測になってませんでしたか?

わいざん:そうなんです。実は2年前は10万台と言われていたのに、半分に減ってます。これはEV全体の世界的な伸び悩みも影響していると思います。ただ、僕らのmibotは“EVが伸び悩むから厳しい”という流れには当てはまらない部分が大きいと思うんですがその辺りどうですか?

くっすん:当てはまらないと思います。EVへの逆風は主に「大容量バッテリーによる高コスト」「充電インフラの不足」「製造や廃棄に伴う環境負荷」などの問題が絡んでいると考えています。一方、mibotはバッテリーが小さく車体も軽いので、製造時や走行時のエネルギー消費やCO2排出を抑えやすい。また、後続距離を割り切って近距離で使う想定なので、充電インフラへの依存度も低い。結果、大型EVが抱える課題からは比較的自由なんです。

EV全体の流れと小型モビリティの立ち位置

EVが“必ずしも”エコでない理由

くっすん:EVは走行中こそ排出が少ないけれど、製造時や廃棄時のCO2排出、さらに電気を作る発電方法によっては、ガソリン車と比較して必ずしも優位とは言い難い。日本は火力発電への依存度が高いですし、EVとしてのメリットをトータルで測ると、思ったほど環境負荷が減らない可能性があるわけです。

ただし、バッテリー技術は進歩し続けてますし、今後さらにクリーンエネルギー化が進めば、EVは不可逆的に普及していく流れにあるのは間違いない。踊り場だと言われながらも、EV化そのものが止まるわけではないということですね。

mibotが“今の最適解”と言われる背景

わいざん:一方で僕らのmibotは航続距離を割り切った小型モビリティなので、バッテリーが小さい。結果として車両が軽くエネルギー効率が非常に良い。大容量バッテリーを積まなくて済む分、そもそもの製造時のCO2排出量も少なくできる。だから『現状ではこういう小型モビリティこそが最適解だ』という意見も多いんです。

くっすん:そうですね。mibotで“広島から東京まで長距離移動したい”となると不便だけれど、“近所のちょい乗りに使いたい”という人にとっては最適解の1つになる。EVに航続距離とバッテリー大型化のジレンマがある今こそ、mibotのような割り切りが活きると思います。

わいざん:EVであること以上に小型であることが重要なポジションなわけですね。

BtoC先行の理由とBtoBへの展望

わいざん:前述した通り市場の予測では法人需要(BtoB)の方が大きいとされていますが、僕らはあえてBtoCを先行しました。もちろん法人需要が顕在化していることは当初から認識していたものの、2年前はまだコンセプトモデルを発表した段階で、実績ゼロのスタートアップ製品を企業が導入するのはリスクが高いととられてしまう。そこでまずはBtoCで実績と信頼を積み上げ、その後BtoBを本格化しようと考えたのです。

また、KGモーターズにはYouTubeを中心とした発信力があり、個人ユーザーと直接つながりやすいという強みがあります。そこでまずは“個人向けにワクワクする乗り物”としてmibotを広め、しっかり実績を築いたうえで、法人利用の開拓を本格的に進めるという二段構えの戦略を取ることにしたんです。

くっすん:大手のように潤沢なリソースがあれば、BtoBとBtoCの両方を同時に進める選択肢もあったでしょうが、スタートアップである自分たちの武器はYouTubeや個人ユーザーとの直接接点。そのため、まずBtoCでしっかり結果を出してからBtoBへ行く、という流れはセオリーこそ外れているかもしれないけれども、確実に手応えがある戦略だと思います。

わいざん:これからBtoBを本格化するにあたって、個人向けで築いた“乗りたくなるワクワクする小型モビリティ”というブランディングを損なわずに、法人でもしっかり使ってもらえるようにしたい。そこでくっすんの考える“法人でmibotを使うメリット”や“理想の使われ方”を教えてもらいたいんです。

法人ユースケースと“仕事車”としての魅力

法人向け導入で期待できるメリット

くっすん:企業活動で事業を拡大する際、“駐車場の台数”がネックになるケースは少なくありません。大規模な工場や介護施設でも、従業員用の駐車場が限られている場合は多い。ところが、小型モビリティであれば普通車1台分のスペースに複数台を停められる。

例えばデイサービスでは、軽自動車を営業車にしていると台数に限りが出ますが、mibotのような小型モビリティなら駐車スペースもコストも抑えつつ、車両を増やして事業を拡大しやすいですよね。

わいざん:銀行の渉外担当や営業車に使えるなど、シーンは本当に多岐にわたりますよね。最近は「バイクで営業させるのは心配」という親御さんの声から、二輪車よりも安全性の高い四輪を求めている企業もある。そこにmibotがフィットする可能性は大いにあると思います。

くっすん:デリバリーに関しても、個人商店がお弁当を届けるときに自家用車でお金を受け取るのは法的に難しい。でも、mibotのように原付二種扱いの小型モビリティならそのハードルをクリアできる。配送モデルを拡大していける事業者は多いと思います。

仕事車と個人需要と両立

わいざん:ユースケースは無限にある。ただ、僕としては“仕事車であること”と“個人で乗りたくなる”を両立させたいんです。例えばハイエースやプロボックス、ジムニーだって、もとは仕事車としての機能性が高いモデルなのに、個人が趣味やファッションとしてかっこいいと思って乗っている。mibotもそういう方向でいきたい。このあたり、どういうイメージでいくのか、くっすんはどう考えていますか?

くっすん:たとえば欧州車を好んで乗る層って、国産車とは違うデザインや雰囲気を“自分のアイデンティティの表現”として選んでいる。mibotも単にコストやスペースの問題で選ぶのではなく、“これで仕事すると楽しいし、ブランドイメージにも合う”という感覚で選ばれると理想です。いずれ普及が進んでいけばコスト面だけで導入する企業も増えるでしょうが、“好きだからこそ乗りたい”という価値を大事にしたいですね。

わいざん:最終的には“mibotに乗っているとおしゃれ”とか“あそこの会社はmibotを営業車に使っていてセンスがいい”という企業ブランディングにつながっていくような。そこまでいけたら、小型モビリティ市場自体も一気に広がっていくと思います。

今後の方針:法人向けニーズ調査と案内

わいざん:というわけで、事業の第1フェーズとしては、個人向けの発信や予約受付は一定の結果を出してきて、一段落しつつあります。ここからは“第2フェーズ”として、法人利用の需要開拓に力を入れていきたい。とはいえ、個人の方にも引き続きワクワクし続けてほしいので、極端にBtoB偏重になるわけではありません。あくまで“mibotを当たり前にする”という目標のもと、BtoCとBtoBの両方をしっかりと進めていきたいと思います。

そこで、まずは法人ニーズの調査を行います。現時点でも問い合わせは頂いているのですが、より具体的にどういった利用用途なのか、どんな規模感で導入を検討しているのかを把握したい。スタートアップなのでリソースは限られていますが、しっかりターゲットを絞りつつ、広げていきたいです。

法人向けニーズ調査のためのアンケートを行いますので、興味がある企業様にはぜひご協力いただきたい。その登録をいただいた方々から優先的に、今後のBtoB受付の情報を共有していこうと考えています。

くっすん:待っています!

わいざん:ありがとうございます。“個人でも企業でも、乗りたい!と思える小型モビリティ”を目指して開発・発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。

【法人事前登録アンケート】
https://qr.paps.jp/Uakwi

現在、mibotの法人申し込みに向けた事前登録を受け付けております。 事前登録には、mibotの法人利用に関するニーズ調査アンケートへのご回答が必要です。こちらのアンケートにご協力いただいた方には、正式な申し込み方法が決まり次第、優先的にご案内させていただきます。

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